現在ASEANの経済中心国としてここ数年でとても大きな発展を遂げたタイのバンコク。2019年現在は7万人以上の日本人がバンコク都心部を中心に住んでおり、日本人が住みやすい国ランキングでも常に上位なのがバンコクである。
最近では鉄道網の発展やバーツ高を狙い投資目的でタイ不動産(コンドミニアム)を購入される方や、タイに移住する為にバンコクやパタヤで不動産を購入される方が増えてきました。
しかし、海外不動産は初めてで不安という方や、詐欺やディベロッパー(開発業者)が心配と思われる方も多いでしょう。
そこで今回は以前バンコク不動産で勤務していた僕が、タイ不動産を買う前に知っておきたい5つの事をご紹介します!
欠陥・瑕疵が30箇所以上ある

タイ不動産で最も注意すべき点が日本と違い、欠陥や瑕疵がとても多く、日本の常識は通用しません。
今まで数々の物件を見てきた瑕疵の一例をご紹介します。
- 壁のひび割れ
- コンセントに電気が通っていない
- 水が流れない
- 水漏れ
- 至る場所に塗装の汚れ
- 鍵穴に鍵が入らない
- 床が水平でない
このような欠陥があるにも関わらず、「はい完成と言って」お部屋を引き渡してくるので、お部屋の引き渡しの前に必ず検査を行い、ディベロッパーに修繕してもらう必要があります。
修繕依頼した箇所が修繕されていない可能性もあるので、検査は1回だけするのではなく、2〜3回ほどする必要があります。
したがってお部屋を瑕疵のない完璧なお部屋を目指すとなると2ヶ月ほどはかかるので、予め知っておく必要があります。
日本に住んでいてタイに頻繁に行くことがない方は、代行で検査をしてくれる日系企業もあるので依頼すると良いでしょう。
物件が完成しないリスクがある

日本ではあまり馴染みにない言葉ですがタイなど東南アジアを中心にプレビルド物件と言うものを購入することができます。
タイ不動産の肝とも言えるこの購入方法ですが物件が完成しないリスクもあります。
タイ証券取引所上場企業SansiriやRaimon Landなどの大手ディベロッパーは完成しないリスクはほとんどありませんが、中堅開発業者や実績があまりないディベロッパーは完成しないリスクがあるので、立地や利便性だけを見て購入するのではなく、物件を開発するディベロッパーをよく見るのが購入のポイントです!
購入時は海外送金が必要

外国人(タイ人以外)がタイ不動産を購入する場合特殊なルールがあり、物件購入代金を必ず海外送金する必要があります。
登記をする際に銀行からの海外送金証明書が必要になり、タイバーツ以外の外貨(日本円、ドルなど)を海外から送金する必要があります。
購入の際、タイ国内からタイバーツで支払ったりすると、登記ができなくなるので注意するようにしてください。
また2019年現在では海外送金がとても規制が強くなっており、銀行によってはタイ不動産購入の為海外送金ができない銀行もあるので、必ず担当の銀行に確認するようにして下さい。
物件周辺の様子は必ずチェック

タイは発展が著しく、数ヶ月前までなかった物があったり逆もまた然りです。
実際に現地まで足を運び、周辺にどんな施設があるのか、周辺に建設中のコンドミニアムが他にあるかなど調査する必要があります。
最も見ておきたい点は雨季の時期のスコールによる冠水です。
タイでは6~10月頃は雨季の時期で短時間に猛烈な量の雨が降り道路が冠水します。
物件の周辺の水捌けがいいか、冠水するリスクがないかどうか確認するようにしましょう。
購入後の物件の管理が大変

居住用で物件を購入した場合は問題ないのですが、投資用で購入した場合日本にいながらタイの物件を管理するのはかなり大変です。
実際にはどのようなことが必要になるかと言うと
- 電気代・水道代金の支払い
- 共益費の支払い(1年に1回)
- 賃貸の客付け
- お部屋の清掃
- テナントの問題対応
このような管理が必要になってきます。
最も手間がかかかるのが電気代・水道代金の支払いです。
毎月郵便ポストの請求書が投函されるのですが、支払いが数ヶ月遅れると電気メーターを外される可能性があり、もし外された場合は電気局に行って面倒な手続きをしなくてはなりません。
また、賃貸の客付けは日本にいながらではかなり難しいので、タイ現地の日系エージェントに依頼すると良いでしょう。
タイ不動産を買う前に知っておきたい事まとめ
いかがでしたでしょうか!
タイ不動産は日本と違い特殊なルールが沢山あるので、事前にしっかり勉強するか、日系の仲介業者にお願いするようにしましょう!
不動産投資は入り口・運用・出口の流れが重要で、それを全て任せることができるエージェントがいれば安心してタイ不動産投資を始めることができるかと思います!
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