2019年現在7万人以上の日本人がタイのバンコクを中心に居住しており、年々日本人の居住率は増加傾向にあります。
それに伴い外国人がタイでの銀行口座を開設する事が年々難しくなってきており、非居住者や旅行者はほぼバンコク銀行での口座開設が不可能となっております。
しかし、バンコクに居住されている方や、労働許可証を所有している方、タイの不動産を所有している外国人はバンコク銀行での口座開設、ネットバンクの開設が可能です。
そこで今回はバンコク銀行で居住者用(ネットバンク)の開設に必要な条件や必要書類、開設可能な支店について実際にバンコク銀行に行ってスタッフに聞いてきたのでご紹介します。
バンコク銀行で居住者用口座開設できる条件
タイの永住権を持っている方や、レジデンスカードを持っている方はもちろんバンコク銀行で口座開設できるのですが、日本に住んでいる方でもバンコク銀行で口座開設できるのでその条件をご紹介します。
- タイの永住権を所持している
- ワークパミットを所有している
- レジデンスカードを所有している
- タイのコンドミニアム(不動産)を所有している
上記の4つのいずれかに当てはまる方のみバンコク銀行で居住者用の口座を開設する事が可能となっています。
口座開設可能な支店への行き方
永住権も持っている方は基本的にどのバンコク銀行でも開設可能ですが、日本語が話せないスタッフが殆どなので、日本語対応可能デスクがあるバンコク銀行シーロム本店に行くと良いでしょう。
本店では日本語が話せるタイ人スタッフが数名いるので、安心して口座開設ができると思います。

最寄駅は下記の3つの駅です
- BTS Sala Daeng (サラデーン駅):徒歩5分
- BTS Chong Nonsi (チョンノンシー駅):徒歩7分
- MRT Silom(シーロム駅):徒歩9分
駅からSilom通り沿いを歩くと大きな建物があるので簡単に見つけられます。
上の写真の中央付近にある入り口を入って、まっすぐ進んだ突き当たりに日本語対応デスクがあります。
口座開設に必要な書類
◆タイ永住者・居住者・労働者
- 永住権・レジデンスカード・労働許可書
- パスポート
- 500バーツ(デポジット)
- 300バーツ(ATMカード作成)
- タイの電話番号
◆コンドミニアム(不動産)所有者
- パスポート
- 戸籍記載事項証明(日本大使館で英文翻訳したもの)
- 登記簿
- タビアンバーン(住居登録証)
- コンドミニアム売買契約書
- 500バーツ(デポジット)
- 300バーツ(ATMカード作成)
- タイの電話番号
タイの永住者、居住者、労働者の方は比較的簡単に必要書類を揃える事ができますが、コンドミニアム所有者は用意するべき書類が少し面倒です。
一つずつ解説していきます。
コンドミニアムを購入すると、タイ語表記の売買契約書が手に入ります。
コンドミニアムがまだ完成しておらず登記ができない方は、この売買契約書のみでOKです。
完成物件を購入して登記簿、タビアンバーンを取得した方はこの2点を追加で提出する必要があります。
登記簿は大きな茶色い賞状サイズの用紙で、タビアンバーンは紺色の手帳型の物です。
戸籍記載事項証明の発行方法
戸籍記載事項証明とは戸籍謄本(抄本)から必要な身分事項を抜粋英訳し証明する。
在タイ日本国大使館(HP:https://www.th.emb-japan.go.jp/itpr_ja/consular_shoumei.html)
まずは戸籍謄本を本籍地の市町村区役所より取り寄せる必要があります。マイナンバー制度の導入によりコンビニのプリンタでも戸籍謄本が発行できるようになりました。
↓戸籍謄本の発行方法はこちらの記事を参考にして下さい↓
戸籍謄本を入手したら、在タイ日本国大使館(Embassy of Japan in Thailand)で戸籍記載事項証明の英語に翻訳したものを発行してもらいます。
在タイの日本大使館はバンコク銀行本店からもさほど遠くはありません。
MRT Lumphini(ルンピニ駅)から徒歩5分でアクセスする事ができます。

◆在タイ日本大使館
営業時間:月~金 8:30~12:00 13:30~16:00
住所:177 Witthayu Rd, Khwaeng Lumphini, Khet Pathum Wan, Krung Thep Maha Nakhon 10330
戸籍記載事項証明申請のフロー
- 戸籍謄本原本orコピー+申請用紙を記入し窓口に行く
- 申請受理票をもらう
- 翌開館日以降に申請受理票+370バーツ(約1,200)を持っていく
- 戸籍記載事項証明の受け取り
戸籍記載事項証明を取得する上で注意すべき点は即日発行できないという点。
また発行の為に370バーツのコストがかかる事が難点と言えるでしょう。
居住者用口座開設の流れ
基本的には銀行員の言うことに身を任せれば30分ほどで開設する事ができます。
1.必要書類を提出
上記で紹介した、口座開設に必要な書類を全て提出します。
2.口座開設書類にサイン
書類を提出すると「ここにサインして下さい」と次々に書類を出されるのでサインします。
3.質問に答える
外国人がタイで銀行口座を持つわけですから、様々なことを質問されます。
落ち着いて一つ一つ聞き取りやすい日本語で回答しましょう。
主に聞かれることは下記の3つです。
- この口座は何の為に開設しますか?
- 仕事は何をしていますか?
- 年収はいくらくらいですか?
口座開設の用途は無難に、預貯金や公共料金の支払いの為とかでいいでしょう。
4.パスワードの設定
タイは日本の4桁のパスワードと違い、6桁のパスワードを要求されます。
僕も経験しましたが、6桁パスワードは本当に忘れやすいので必ずメモを取るようにして下さい。
5.口座開設・通帳&ATMカードの発行

バンコク銀行では即日通帳とATMカードの発行が可能です。
ATMカードはショッピング機能がついたもの、Rabit cardがついたもの様々な便利な機能がついているカードもあるので自分にあったものを選んで下さい!
バンコク銀行居住者用口座開設まとめ
レジデンスカードなどを持っていて実際にタイに居住している方は簡単に口座開設が可能ですが、コンドミニアム所有者の方は年々ハードルが上がってきています。
バンコク銀行で口座開設が必要な方はお早めにどうぞ!
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